私は20代前半で1回目の転職、20代後半で2回目の転職。30代前半で3回目の転職をしています。
1回目の転職時は実力も資格も身に付いていなかったため年収は下がってしまったのですが、2回目と3回目ではどちらもビルメンとして年収アップを達成しています。
以下、転職成功の決め手となったと感じた資格を紹介します。
①電気工事士(電工)
まずはこれ。第2種と第1種がありますが、第1種の免状申請が可能な実務経験を満たしている方以外は第2種を取得しましょう。第1種試験合格だけでは評価してくれない会社も多いです。
なぜこの資格が評価されるかというと、ビルメンではちょっとしたスイッチ交換くらいはやったりしますし、電気工事士ではまさにスイッチやコンセントの取り付けをひたすら練習します。実技試験に向けて反復練習しているから、実務でも軽微な作業くらいならすんなりやれるんですね。
一定規模以上のビルだと電気主任の指導の元であれば資格は不要であったりしますが、やはり資格者が作業に当たる方が望ましいです。確実に評価される上、実技練習さえ怠らなければ比較的取得もしやすいのが魅力。特に、若くして転職するということになってしまった場合、第2種電気工事士は結構なアドバンテージになるはずです。
②建築物環境衛生管理技術者(ビル管)
建築物環境衛生管理技術者、通称ビル管。受験には、ビルメンなど建築物環境衛生管理に関わる実務経験が2年必要です。これを持っていると、ちゃんとビルメンとして2年以上勤務を継続した、ということが資格だけで証明できます。
単純に実務経験2年の証明になるだけでも結構な強みですが、この資格のさらなる強みとして、「物件に常駐しなくともビル管として選任できる」という点があります。拠点から複数棟を管理する場合などにこの強みが活きてきます。
試験に出てくる項目も多岐にわたり、一つ一つの設問自体は過去問周回で解けるとしても、深く学べばこの仕事が奥深いことがわかります。
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③電気主任技術者(電験)
電気主任技術者、通称電験。知識検定的要素もあり、電気の知識を証明することができる試験になっています。
一般的に、電験3種は試験で受けるものです。電験2種は、都市部など、22kV受電が多いビルメンであれば認定は通りやすいです。とはいえ、2種も試験で十分合格が狙えるので、数年がかりの勉強計画を立てれる人は3種→2種→1種とステップアップしていくのもアリかもしれません。私は2種を試験合格していたため、転職ではアピールポイントとしていました。
ビル管とは違い、一定規模以上であれば常駐が必須となりますが、選任されるだけがこの資格の役割ではないため、ビルメン以外の電気系技術者による取得も結構多いです。ビルメンとして長く務めるなら、ぜひ取っておきたい資格の一つです。
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「ビルメン3種の神器」として、ビル管・エネ管・電験といわれた時期もありましたが、正直エネ管を大きく評価される機会には恵まれませんでした。資格手当的にはエネ管は結構おいしかったですが‥。
どちらにせよ、ビル管と同じくエネ管には実務経験が必要です(1年)。それならば、実務経験なしで受験可能な2種電工や電験を取得しておくのが無難。
最も簡単に履歴書を補強できるのは電工2種ですが、なめてかかると普通に落ちる試験です。しっかり筆記も実技も対策していないと危ないですよ‥!短期の講座や部材販売も行われているので、ぜひチェックしておきましょう!