ピックアップ2は公式ネタバレと化しつつある第2部、今回はなんとかピックアップ2前にクリア。とはいえ、私はネタバレとかはむしろ先にちょっとだけ知っときたいタイプではありますが。
第2部第3章のクリア後の感想の主だったものとしては「思ったより重くない」といった所ですが、ネタバレをあまり含まない範囲で簡単に感想を書いていこうと思います。
人智統合立国シン感想
民の成長を奪う統治
まずこの異聞帯におかしな点があるとすれば、「人々が知恵を付けるのを恐れている」という点。
厳密には民衆の可能性を恐れているというよりは、半端に知恵がある方が争いが起こりやすいし、苦しみを理解しやすくなってしまうという主旨のようです。「馬鹿の方が幸せ」とはよく聴く言葉ですが、実際民衆全員が馬鹿なら全員幸せでは、というものですね。有能なのは管理する立場の統治者だけで良い、と。
間違ってはいないと思いますが、現実には始皇帝のような超人間が世界を統治しているわけではなく、人よりちょっぴり能力が高いくらいの「人」が国を統治しているケースがほとんどと思われますし、実際には成しえない状況。悪くはないと思うのですが‥。
しかし、民が成長しようと望んだ場合、「知恵を付けた民を全て殺す」という手段を用いるため、ボーダー一行は始皇帝に立ち向かうことになります。
項羽&虞美人の関係性に違和感アリ
項羽がロボット‥。虞美人が項羽の虐殺行為などを美化しすぎ‥。ちょっと違和感があります。
漫画「項羽と劉邦」でしか項羽のことは知りませんが、暴君としての項羽だけではなく、その人間味あふれるキャラクターの活かし方はあったように思います。気分屋だったり、自己中心的なのに女々しかったり‥。しかし今回はロボット‥!
しかも、この項羽が序盤こそ強敵ですが、後半はさほどの障害でもない点がなんとも‥。
始皇帝の人間味溢れる会話
民を「無能なままの民」として統治する一方、始皇帝は唯一の「人」として生きています。
民の扱いには違和感がありますが、始皇帝は結構軽いトークも行う人間味を見せます。
荊軻とのやり取りでは民について新たに考える点もあったようで、それが最終決戦に影響したり。
終盤は民の虐殺すら忘れるほどの爽快なまとめ方。虞美人のサーヴァント化にも一役買います。始皇帝の見た目は好きじゃないですが、キャラクター的には面白いですね。
虞美人が可愛い‥!
民が無能なままで良い、という点は今の世界に置き換えると色々と深く思う部分もあります。もし超常的・宇宙的な存在が世界を統治しているとしたら‥というオカルトの世界。
しかしそんな壮大なテーマなんてどうでもよくなるほど、虞美人がとにかく可愛い‥!スト限ですが、期間限定ではないようで良かった。私もとりあえず宝具2に‥!(始皇帝もついでに宝具2。別に朕はいらないのに‥!)
項羽自体の魅力はともかく、虞美人の項羽を思う気持ちも良い感じですね。なによりヴィジュアルが良い‥!
性能的には使いづらさも目立ちますが、聖杯を入れる事すら検討するほどです。
まとめ~重めのテーマもあるが、軽く読める
前半は割と重めのテーマも存在しています。ストーリーに登場した民は極端に無知でしたが、私たちの世界の民衆も、統治している超存在がいたとしたら‥とか。
とはいえそんなことどうでもよくなるくらい始皇帝はいいキャラだし、虞美人は可愛い‥!
重めのテーマを軽く読める、読後感の良いお話だったように思います。朕や虞美人の今後の期間限定イベント参加も期待したいですね‥!
とりあえず、新素材のためにフリクエ周回しなきゃ‥!